本プロジェクトは2010年3月末をもって終了いたしました。このページに掲載している内容はプロジェクト終了時点のものです。[2010年4月]

本プロジェクトの戦略

本プロジェクトを進める上で、「学術的資質を高く保つ」ことの重要性は言うまでもありません。

「学術的資質を高く保つ」ことは、本研究科の正課課程、すなわち、各専攻・履修コースで実施するコースワークによる専門知識獲得・技能開発の支援、および、特別研究を通した研究能力・論文執筆能力開発の支援からなる「専門力量形成プロセス支援プログラム」において達成されるべき目標です。

本プロジェクトは、そうした研究科の目標と連動して、正課外の活動に組み込まれた教育機能を活性化させようとするものです。言い換えれば、正課教育とインフォーマルエデュケーションを連結させて、「ヒューマンコミュニティ創成マインドを醸成する」ことを目標としています。専攻や履修コースの壁を越えた、「ヒューマンコミュニティ創成マインド形成プロセス支援プログラム」を開発します。

ヒューマンコミュニティ創成マインド形成プロセス支援プログラム

ヒューマンコミュニティ創成マインド形成プロセス支援プログラムは、三つの正課外活動のフェーズ、「学内外の実践活動」「学術活動」「委員会活動」に、大学院生が、継続的・主体的にかかわることで、ヒューマンコミュニティ創成マインドの醸成を支援するプログラムです。大学院生が、学年も専攻も異なる多様な「仲間」とともに、地域社会のステイクホルダーと協働して、現実の問題解決に貢献するプロセスを支援します。参加、運営・企画、総括、指導・監督といった役割の進展の中で、新しいタイプの研究者・実践者が育つことを期待しています。

本プログラムの特徴は、次の三つです。

  1. 本プログラムを具体的に推進する「ヒューマンコミュニティ創成活動委員会」は、教員と大学院生のコラボレーションで成り立ちます。
  2. 本プログラムは立場の異なるステークホルダーとの協力体制を形成するプロセスでもあります。学校・NPO・企業と協働してプログラムを開発します。
  3. あえて単位化はしない方針です。このプログラムの修了者には、学位とは別に履修証明 (Practitioner Certificate in Human Community Development) を授与します。大学院生の主体性、自由を損なわないように配慮します。

Updated: 2007/12/10 (Mon) 17:02